医師会の仕事

3-3.地域医療福祉保障問題−高齢者認知症対策


高齢者認知症対策担当の仕事

 わが国にとって認知症対策が喫緊の課題であることは間違いありません。「認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指す。」と厚生労働省がオレンジプランとして掲げている施策の中で、認知症への理解を深めるための普及・啓発の推進、認知症の人の介護者への支援、認知症の人を含む高齢者にやさしい地域づくりの推進、認知症の人やその家族の視点の重視といった目的のため、2008年より、大阪市からの委託事業として「高齢者認知症対策事業」に関係諸団体とともに参画しております。現在もこの活動は「にこりんく」として継続しております。また2016年からは、認知症の容態に応じた適時・適切な医療・介護等の提供、若年性認知症対策の強化を目的の中心として、認知症初期集中支援推進事業に参画することになりました。前者では講演会を通じて、住民の皆さんに認知症に関する理解を得ていただくとともに、多職種が一堂に会し同じテーマについてそれぞれの立場から意見を述べ合う事例検討会を開催し、そういった高齢者の方々が住みなれた街で穏やかに過ごすことができるようにつとめていきます。また後者では認知症が疑われるが、現時点でなんのケアもされていないケースを探り出し、チームで十分に知恵を出し合い、スムーズに医療、介護につなげるといった実務を行っております。

 これらの活動を通じて、ここ大阪市北区が認知症でない人にとってはもちろん、認知症の人にも安心して暮らしていけるような街になるように尽力していきます。この事業は本会定款第4条第1項の7., 8.に該当します。

(2016年8月:担当理事 太田 祥彦)