医師会の仕事

3-3.地域医療福祉保障問題−高齢者認知症対策


高齢者認知症対策担当の仕事

 わが国の認知症高齢者の数は、2012年で 462 万人と推計されており、2025年には約 700 万人、65 歳以上の高齢者の約5人に1人に達することが見込まれており、認知症は誰もが関わる可能性のある身近な病気です。 厚生労働省では、団塊の世代が75歳以上となる2025年を見据え、認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指し、新たに「認知症施策推進総合戦略〜認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて〜」(新オレンジプラン)を策定(平成27年1月27日)しました。

 北区医師会では、北区認知症高齢者支援ネットワーク連絡会(にこりんく)に関係諸団体とともに参加しております。この事業では認知症について理解を深めるために地域住民に向けた講演会や、医療・介護・福祉関係者ら多職種が参加する事例検討会を開催しております。また、認知症の疑いのある方、認知症の方とそのご家族を訪問し、状況に合わせた支援の方向性を検討し、本人や家族支援などの初期支援を包括的・集中的に行い、自立した生活のサポートを行う認知症初期集中支援事業(オレンジチーム)にもチームメンバーとして参加しております。

 これらの活動を通して、北区医師会では「認知症になっても安心して暮らせるまちづくり」の実現に向け尽力していきます。

 この事業は本会定款第4条第1項の7., 8.に該当します。

(2024年8月:担当理事 荒木 克哉)