医師会の仕事

2-6.病診連携・生涯教育・学術−卒後研修


卒後研修担当の仕事

 2004(平成16)年度から卒後の初期臨床研修が必修化され、医師の育成の在り方や動向など大きな変化をもたらしました。初期臨床研修ではプライマリ・ケアが重視されている点から、診療所医師等による研修医の指導(地域医療保健研修)も重要視されております。

 北区医師会では、この地域医療保健研修を病診連携の一環として捉え卒後研修委員会を開催し、北区内の臨床研修指定病院の研修医の受け入れについて検討してきました。その結果、会員の協力を得て診療所研修を中心に、医師会立北区訪問看護ステーションでの在宅医療研修、および北区保健福祉センターでの地域医療保健研修などが行われています。また、研修医に対して地域医療保健のレクチャーを行い、学術集会への参加も呼びかけています。さらに、毎年秋には診療所・病院の指導者と研修医との「交流会」を開催しています。

 指導医としての教育能力を身に着けることを目的として、毎年、大阪府医師会主催「指導医のための教育ワークショップ」が開催されておりますが、参加される北区医師会員(診療所、病院共)には、参加費の半額を北区医師会から補助しています。これからの医療を担っていく医師たちをサポートできたらと願っております。

(2022年8月:担当理事 西平 綾子)