外国人の流入が多い北区では麻疹等海外由来の感染症流行地域となる可能性が高いです。
緊急を要する情報を速やかに収集し会員に周知し、各病院および行政と連携して対策を講じる必要があります。また感染症の新たな知見について情報を発信し、時を違えず研修会を開催し会員、市民へ啓発していかなければなりません。
一方ここ数年薬剤耐性菌の検出が数多く報告されています。その多くは地域の医療機関や医療関連施設等で循環していると考えられます。感染管理ネットワークを構築し地域内の耐性菌発生予防のため抗菌薬の適正使用推進に努めなければなりません。
小児に限らず成人に対するワクチン接種に関する情報の発信と推進を図ります。
その他あらゆる感染症に関する対策をいち早く会員に情報を提供し市民へ適切な感染症予防または治療ができるようにしなければなりません。
以上の目的で北区医師会は感染症対策委員会を設置いたしました。
また、感染症カンファレンスは2024年3月で終了といたしましたが、あらゆる感染症への対策について感染症対策委員会の中で議論していきます。
2024年9月19日(木)第24回北区医師会感染症対策委員会
本会会館5階中島谷ホールにてWeb併用で開催された。1)各病院の状況、コロナ第11波について住友病院(角田慎一郎委員)よりお盆過ぎて急増、最大20名の入院、一部で重症化がみられた。済生会中津病院(安井良則理事)よりスライドを用いて7月がピークで入院85名、8月は46名。7月下旬に病棟内クラスター発生し入院時スクリーニング検査を再開し、以後クラスター発生無し。医学研究所北野病院(福井基成理事)より入院数は減少傾向でクラスターは発生無し。他にライノウイルスの発生があった。 2)秋のコロナワクチンについて(安井良則理事)スライドを用いて解説があった。全てオミクロン株JN. 1 系統に対応。コミナティ(ファイザー;mRNA)、スパイクバックス(モデルナ;mRNA)は従来通り。ダイチロナ(第一三共;mRNA 長を短くしたRBDで従来mRNAと同等の効果)、コスタイベ(明治;次世代mRNA レプリコンワクチン、世界初)と、ヌバキソビッド(武田薬品;組み替え蛋白ワクチン)の5種類。国産は第一三共と明治。レプリコンワクチンについて、正確ではない不適切な情報に惑わされることなく医学的に正しい判断が重要。3)日本医師会『新興感染症対策研修支援事業』について、日医から府医を通じて通達があった。感染対策等に関する研修を病院が主催であっても、地区医師会が共催で行なうと最大50万円の補助金を申請できる。4)膀胱炎、大腸菌 ESBL産生菌疑いの患者事例の検討、秋のコロナワクチン65歳以上自己負担3,000円は決定しているが医療機関での納入価等が未定である件など。次回は12月19日(木)の予定。
2024年6月20日(木)第23回北区医師会感染症対策委員会
本会会館5階中島谷ホールにてWeb併用で開催された。1)各病院の状況 済生会中津病院(安井良則理事)よりコロナ患者発生状況では大阪は低く沖縄県が突出、九州南部等で多い。秋のワクチン接種の話題として、従来のファイザー、モデルナに加えて国産の第一三共、明治のコロナワクチンは少量でも効果が高く持続性がある。住友病院(角田慎一郎委員)より現在コロナ入院2名と少ない。北野病院(福井基成理事)よりスライドを用いてコロナ検査数・陽性率の推移、入院患者、院内感染状況ではインフルエンザはなく、コロナは微増。ワクチン接種希望しない患者が多い。他の感染症ではパラインフルエンザがでてきていると報告があった。2)診療所との感染対策連携の状況 北区医師会主催の感染症カンファレンスが3月で終了し、外来感染対策向上加算を算定する診療所へ連携希望病院のアンケートを実施して各病院へ連携依頼した。3)令和6年能登半島地震被災地(輪島市)へ北区役所防災担当横峯靖人氏が支援に赴かれた際の感染対策事例として、地元職員の証言をまとめた資料を提供して頂いた。他の避難所となった小学校では、感染者をコロナ、インフルエンザ、ノロなど感染症別に部屋を分けていた。今後、南海トラフ地震などに備え、水や簡易トイレ以外にコロナ検査キットも必要との意見があった。3)その他 経鼻インフルエンザ生ワクチンについての話題、MRワクチンの需給や、看護学生へワクチン接種ができていない件などが情報共有された。次回は9月19日(木)の予定。
2024年3月21日(木)第22回北区医師会感染症対策委員会
本会会館5階中島谷ホールにて開催された。1)冬の感染状況と今後の予想について、安井良則理事より、新型コロナウイルス感染症、インフルエンザ、A群溶血性連鎖球菌咽頭炎、RSウイルス感染症、麻疹についてスライドを用いて発表があった。新型コロナは減少傾向、RSウイルス感染症は全国の中でも大阪、とくに大阪市北部で突出して流行している。麻疹ワクチンは武田薬品工業のワクチンが流通していないこともあり不足している。まずは抗体検査、そして1歳児定期接種をしっかりと打つことが重要であり成人よりも小児を優先とする。2)AI搭載医療機器について(インフルエンザを診断可能とするnodoca)、日本初のAI搭載新医療機器「nodoca」の内容説明、発熱外来での活用提案が澤田宏子専務理事からあり、その後、アイリス社nodoca事業推進部3名によるデモンストレーションがあった。痛みになどの患者負担が少なく咽頭専用カメラにより咽頭をクリアに撮影、判定開始から数十秒以内で判定結果が出る。通常のインフルエンザ迅速検査キットと同等の305点で保険適用有り。3)令和6年度感染症カンファレンスについて、本会主催の感染症カンファレンスは今回が最終となる。今後、診療所は直接病院と連携をとっていくことになるが、本会で診療所へ連携希望病院などのアンケートを実施して各病院へ連携依頼する予定。次回は6月20日(木)の予定。
2024年3月21日(木)第7回感染症カンファレンス
本会会館5階中島谷ホールにて開催された。1)感染対策訓練(マスクフィッティングテスト) 住友病院のご厚意によりN95マスクフィッティングテスト機でデモンストレーションが行われた。スライドと実演により住友病院感染制御部副師長 大植由紀子氏、同看護師 坂本悦子氏が着脱方法を丁寧に説明。その後、会場参加者もリモート参加者も各自普段使用しているN95マスクを装着しながら、会場参加の4名が実際に漏れ率の測定を行い、装着方法のコツなどを教わった。2)感染対策に関する質疑応答 届出取下げホームページ掲載などについて、外来患者へのマスク着用の対応について、換気について、入荷困難な麻疹ワクチンについての質問に対して情報交換がなされた。3)点数改正について、現在147点の院内トリアージなどコロナ特例加算は令和6年3月末で終了し4月〜5月は全く無くなり、6月以降は新興感染症に向けた外来対策向上加算の手上げをしていれば20点となる。令和6年度感染症カンファレンスについて、最近はコロナが5類になり落ち着きを見せている事と、事務の負担増も鑑み、本会主催の感染症カンファレンスは令和6年度以降開催しない。今後、診療所は直接病院と連携をとっていくことになるが、診療所に対して連携希望病院などのアンケートを実施して各病院へ連携依頼する予定。
2023年12月21日(木)第21回北区医師会感染症対策委員会
本会会館5階中島谷ホールで開催された。1)RSウイルスワクチンについて 丸毛聡委員(北野病院)より、@なぜ今RSウイルスなのか?、ARSウイルス感染症の基本、BRSウイルス感染症の疾病負担、C成人用RSウイルスワクチン「アレックスビーR」について。RSウイルス感染症は成人においても重要な呼吸器感染症起炎微生物である。疾病負担はとくに高齢者や基礎疾患を有する患者で大きい。乳幼児はイムノクロマト法の感度は高いが、成人での感度が低いために診断が困難で特異的な治療法がなく、実態は氷山の一角であるが水面下も含めて予防する組み換えサブユニットワクチンに期待したいなど報告があった。2)各病院の状況 北野病院、済生会中津病院、住友病院から状況報告があった。おおむね新型コロナは少なくはなったが依然出ており、同時にインフルエンザが多く、クラスターの発生している病院が2医療機関。インフルエンザは家庭内で子供からの感染が多い。また、特にライノウイルス感染症が多く、今までは単なる鼻風邪程度と認識していたが、肺炎などを誘発するため注意が必要。3)その他令和6年度感染症カンファレンスについて コロナ感染急拡大した当初は病院と診療所の負担を軽減するため感染症カンファレンスを本会主催でスタートしたが、最近はコロナが5類になり落ち着きを見せている事と事務の負担増も鑑み、本会主催の感染症カンファレンスは令和6年度以降は開催しない。次回は3月21日(木)19時10分から開催予定。
2023年12月21日(木)第6回感染症カンファレンス
本会会館5階中島谷ホールで開催された。1)抗生剤の適正使用について 角田慎一郎委員(住友病院)より、薬剤耐性(AMR)対策アクションプランについての説明、第三世代セフェム薬・ニューキノロン・マクロライドの適正使用の取り組みとして院内では医師のパソコン上でポップアップアラートが出るように設定している。オーグメンチン配合錠の限定出荷に対する代替案について。薬剤耐性菌を生まないために非常に大事である手指消毒の順守率が看護師やコメディカルでは高いが医師は低い。この対策として、手指消毒の5つのタイミング@患者に触れる前、A清潔・無菌操作の前、B体液に暴露された可能性がある場合、C患者に触れた後、D患者周辺の物品に触れた後、これを金倉讓院長はじめ副院長らが院内ポスターに登場して示し、手指消毒の徹底を促している。コロナには抗生剤の効果がないこともあって最近では抗生剤の適正使用が進んではいるが、マイコプラズマ感染の対応や耳鼻咽喉科クリニックで抗生剤の使用頻度が高いことに対しての対策、尿路感染の話題など報告があった。その後参加者からの質問が相次ぎ、活発な議論が交わされた。2)その他 抗生剤の適正使用に関連して、ビブラマイシンが梅毒やクラミジアを予防できるとしてオンライン診療にて通販で大量に販売されているとの話題が挙がった。次回は3月21日(木)20時から開催予定。
2023年9月21日(木)第20回北区医師会感染症対策委員会
本会会館5階中島谷ホールにて開催された。1)各病院の状況 北野病院、住友病院、済生会中津病院、加納総合病院から状況報告があった。新型コロナウイルス感染症では面会者や職員間などからクラスターが発生した病院が複数あった。重症は高齢者中心。小児でも出ているが重症化はしていない。感染後しばらく経ってから肺炎など重症化するケースもある。インフルエンザも発生があるとのことであった。2)診療所の状況 澤田宏子専務理事より、「診療所における発熱外来の工夫」の発表があった。コロナワクチンに関して学校医としてどう対応すべきかとの質問に対して済生会中津病院 安井良則理事から説明があった。3)その他 連携強化加算報告書6月分と8月分の集計について報告があった。8月には新型コロナウイルス感染症以外にO-157と梅毒が発生していた。次回は12月21日(木)19時10分から開催予定。
2023年9月21日(木)第5回感染症カンファレンス
本会会館5階中島谷ホールにて開催された。今回から新たな診療所(外来対応医療機関A型)へも参加を呼びかけた。1)診療所の状況 澤田宏子専務理事より、9月15日に厚生労働省から発表された10月1日以降の新型コロナウイルス感染症診療報酬大幅な見直しについて資料に基づき説明があった。例えばコロナ患者の入院調整950点⇒100点など、軒並み大幅に下がるが、要請があれば往診する、引き続きやっていくという意見が多かった。2)その他 5類移行後フリーアクセス(事前連絡なしに急に受診してくる)に困っているという意見に対して、レントゲン室に簡易陰圧室を設置されている、別室へ案内する、受付で体温を測定して発熱外来の予約時間に出直して頂くという意見があった。入院受け入れ依頼に困っているという意見に対して、病院では、日勤時間帯では担当医師対応可能、入院調整は満床が続いているピーク期だと応需が厳しく、地域からの要請は最優先している。コロナ以前から、病院へ入院依頼する際に困るのはまず外国人、次にHIV患者。病院側の受け入れ対応の現状について質問が出た。病院では日本語が話せない外国人への対応策として翻訳ツールを利用することで受け入れ可である。ベトナム、トルコ等の実績あり。インフルエンザとコロナはたいていの場合症状の違いがあり、ある程度見分けがつくので症状をみて判断するなど、情報交換がされた。RSウイルスの検査は外来では1歳未満しか保険適用がなく困っているとの件について、現時点ではアデノウィルスとRSウイルス同時検査キットを用いることが可能との意見があった。3)次回は12月21日(木)20時から開催予定。
2023年6月22日(木)第19回北区医師会感染症対策委員会
本会会館5階中島谷ホールにて開催された。1)各病院の状況 北野病院、済生会中津病院、住友病院から現状報告があった。5類移行後緩やかな増加傾向がみられる。コロナ変異株XBB、秋冬接種コロナワクチン(XBB.1 1価ワクチン)、麻疹に関する情報提供があった。2)外来対応医療機関へ変更に伴う感染症カンファレンスの方針 新たに外来対応医療機関となった会員へ感染症カンファレンスの参加を募る。また感染症対策向上加算1を算定している医療機関と連携している非会員医療機関の参加も認める。非会員の事務手続き等について各病院に依頼した。3)その他@郡市区医師会新型コロナウイルス感染症対策連絡協議会の内容報告A「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律等の一部を改正する法律」の一部施行等について。次回は9月21日(木)の予定。
2023年6月22日(木)第4回感染症カンファレンス
本会会館5階中島谷ホールにて開催された。1)5類移行後の状況 本会で203医療機関にアンケートを実施し、77医療機関から回答を得た。スタッフがコロナに罹患した場合はおおむね5日間休職させる、濃厚接触者の場合には通常勤務から5日間休職させると様々であった。コロナワクチン接種希望者が少ない反面、集団接種会場がなくなり、かかりつけ医を持たない接種難民もいるとの意見があった。府医で6月15日開催された「新型コロナウイルス感染症対策連絡協議会」の伝達があった。2)その他 各診療所から梅毒、エムポックス、コロナワクチン、RSウイルス検査等について意見交換があった。次回は9月21日(木)の予定。
2023年3月23日(木)第18回北区医師会感染症対策委員会
1)各病院の状況 第8波から現在の状況について、北野病院、住友病院、済生会中津病院から状況報告があった。病棟クラスターがあったものの短い期間であったため救急を閉じることはなく対応ができた。新型コロナウイルス感染症だけでなくインフルエンザ罹患によるスタッフ欠員もあった。現在は各病院とも落ち着いており、面会制限も緩和されつつある。
2)3月13日以降の医療機関におけるマスク着用や手指消毒について、今後も医療従事者はN95マスクあるいはサージカルマスクを装着。日本医師会が作成したポスターを複数掲示して、患者にマスク着用をお願いしている。マスクを持参してない患者には1枚10円でマスクを販売しその金額を慈善団体などへ寄付する。5類になっても発熱者を狭い待合室で待機させておくわけにはいかず、別室や時間差を用いて診療する予定。マスクだけでなく換気も大切である等活発な意見交換がなされた。
次回は6月22日(木)の予定。
2023年3月23日(木)第3回感染症カンファレンス
1)感染対策訓練(N95マスクの取り扱い)、院内感染を防ぐため、N95マスクの正しい装着方法を学び、自院のスタッフにも伝達できるよう、訓練を実施した。北野病院よりお借りした柴田科学(株)製マスクフィッティングテスターMT05を用いて、丸毛聡委員の解説のもと、顔にマスクを十分にフィットさせるフィットテスト、マスクからの漏れ率を測定するフィットチェックを体験した。参加者には修了証を発行した。
2)感染対策に関する質疑応答、ベンチレーター付きのマスクについて、呼吸器内科、小児科、耳鼻科領域の外来診療の換気について、診療所においても新興感染症を想定して2か所の入り口の確保など意見、質問があった。参加人数25名(会場11名、Web14名)。
次回は6月22日(木)の予定。
2022年12月15日(木)第17回北区医師会感染症対策委員会
1)各病院の状況、済生会中津病院、住友病院、北野病院より状況報告があった。現在COVID-19陽性者が増加しており、これからも増えると思われる。入院患者は高齢者が多い。
2)感染対策訓練開催について、令和5年3月23日Web形式で訓練を行う予定となった。
3)その他 N95マスクの装着を指導するフィッティングテストが重要だという話題提供があった。参加人数12名(会場6名、Web6名)。次回は、令和5年3月23日(木)の予定。
2022年12月15日(木)第2回感染症カンファレンス
1)薬剤耐性菌の分離状況、済生会中津病院感染管理室 安井良則先生より、2021年度および2022年度における薬剤耐性菌の分離状況について、MRSA罹患率、外来診療で検出されたE.coliにおけるESBL産生菌、LVFX耐性菌の割合についての発表があった。
2)発熱外来について(ディスカッション形式)、北野病院 福井基成先生より病院の状況の報告があった。COVID-19陽性者がここ最近になって急増しており、インフルエンザ感染者も見られる。N95マスクでの対応により患者からスタッフへの感染は少なくなっている。診療所からは第8波に入って発熱のない咽頭痛のみの軽症者も多いこと、在宅高齢者COVID-19陽性者も訪問看護を利用して対応されていること、治療薬としてラゲブリオ、ゾコーバ、パキロビットパックの処方と適応患者について等が意見交換された。
3)次回開催予定、新興感染症の発生等を想定した訓練を行うが、形式はWeb併用で、訓練内容はPPE着脱、グローブの取り扱い、N95マスクの装着等で、令和5年3月23日の予定。参加人数15名(会場5名、Web10名)。
2022年9月22日(木)第16回北区医師会感染症対策委員会
1)各病院の状況、済生会中津病院、北野病院、行岡病院から報告があった。第7波の際は病棟クラスター、スタッフ不足により通常診療制限された状況であったが、現在は落ち着いて通常診療となった。
2)新しいコロナワクチンについて、オミクロン対応2価ワクチンは1・2回目接種の基礎ワクチンをすでに接種された人を対象とし、追加接種することで重症化だけでなく一定期間コロナ発生を防げるのではないかと期待される。インフルエンザワクチンを先に接種して第8波の前にオミクロン対応コロナワクチン接種することが望ましい。
3)その他、従来は感染症対策委員会への出席は医師に限定していたが、病院限定で感染制御(対策)チームメンバーであれば医師に限らず看護師、薬剤師等も病院代表として感染症対策委員会に参加可能とする。感染症カンファレンスも同様。
次回は12月15日(木)19時10分から開催予定。
2022年9月22日(木)第1回感染症カンファレンス
1)連携強化加算報告、上記加算を算定している9診療所より報告書を提出して頂き、8月分の集計結果報告があった。報告内容は保健所届出感染症の発生数、薬剤耐性菌の分離状況、薬剤耐性菌への抗生剤使用、アルコールとハンドソープの使用量であった。
2)ディスカッション及び質疑応答、発熱外来の状況、在宅医療の問題、9/26以降の新型コロナウイルス陽性者全数届出変更、労務問題(新型コロナウイルス感染症による職員の休業補償)、遠方からのオンライン診療、HEPAフィルター付きパーティション利用による発熱外来の工夫、O-157、膀胱炎、梅毒、ヒトメタニューモウイルス肺炎など活発な議論が行われた。
次回は12月15日(木)19時50分から開催予定。
2022年6月23日(木)第15回北区医師会感染症対策委員会
本会会館5階中島谷ホールにて開催された。
1)小児の肝炎について、
2)サル痘について、確定診断は現時点では国立感染症研究所のみで可能である。また、インフルエンザの発生状況などについても説明があった。
3)ゴールデンウイーク明けの新型コロナウイルス感染症の推移について、北野病院および済生会中津病院から報告があった。
2022年3月24日(木)第14回北区医師会感染症対策委員会
19時から中島谷ホールで開催された。
1)新型コロナウイルス感染症の動向について
今月21日でまん延防止等重点措置も終了し、各病院、診療所ともに状況は落ち着いてきている。第6波のピークであった1月末から2月にかけては爆発的に感染者数が増加し、病院施設内でのクラスター発生や多くの職員が感染し欠勤したことにより病床縮小など通常医療まで影響があったことが示された。また、学校内での感染状況の報告があった。
コロナ発生からこの2年間での累計感染者数は全国で614万人、人口比率では大阪は全国でワースト1であった。
2)新型コロナウイルス感染症の治療薬について
各病院と発熱外来診療所より新しい経口薬の効果が示された。
3)令和4年度診療報酬改定における、外来感染対策向上加算の新設及び感染防止対策加算の見直しについて
この制度の新設、見直しを契機にこの委員会がますます北区全体の病院、診療所の感染対策の中心的な役割を果たすことが確認された。
次回は、令和4年6月23日(木)の予定である。
2021年12月16日(木)第13回北区医師会感染症対策委員会
19時から中島谷ホールで開催された。
1) 新型インフルエンザについて
ワクチン追加接種(3回目接種)について協議された。医療従事者も接種券は今回は居住地の市町村から送付される予定。大阪市ではモデルナの集団接種を、診療所ではファイザーの個別接種となること等が確認された。さらに第4回理事・班長会での新型コロナワクチン追加接種についての質問、後遺症の質問についての回答内容を協議した。
2) 最近の感染症の動向について
安井理事からスライドを用いて説明された。RSウイルス感染症、感染性胃腸炎、ノロウイルス、梅毒、インフルエンザ、等の動向の説明があった。
さらに新型インフルエンザワクチン、感染経路、オミクロン株の速報について説明があった。
次回は3月24日(木)の予定である。
2021年9月9日(木)第12回北区医師会感染症対策委員会
19時から中島谷ホールで開催された。
1)新型コロナウイルス感染症に関して
◇各病院からの報告
・北野病院、済生会中津病院、住友病院各病院の中等症、重症病棟の病床数や逼迫状況を発表された。
◇コロナ後遺症の実際について
・北野病院の後遺症外来は、かなり先まで予約が埋まっているとの報告があった。
◇新型コロナワクチン接種について
・今年のインフルエンザワクチンについて、学校医としての学級閉鎖の基準などの対応についても協議した。
次回は、令和3年12月16日(木)19時開催予定。
2021年6月24日(木)第11回北区医師会感染症対策委員会
1)新型コロナウイルス感染症に関して
◇各病院からの報告およびコロナ後遺症の対応についても各病院からの現状が報告された。
◇新型コロナワクチン接種について
2021年4月22日(木)第10回北区医師会感染症対策委員会
北区医師会から現状報告として、高齢者に対する集団接種が5月17日から24日スタートとなり、北区民センターと扇町プールを会場に9レーンで施行することとなっている。
北区内の各病院の状況は報道されているとおり、重症化した患者も中等症の病床で管理せざるを得ないこととなって、中等症患者の入院も受けられないほど満床状態である。また、診療所各委員からも厳しい現状報告があった。
2021年1月28日(木)第9回北区医師会感染症対策委員会
1)新型コロナウイルス感染症に関して、各病院の状況、検査診療機関からの報告、さらにワクチン接種の準備状況について報告があった。
2)その他、令和3年3月6日(土)地域医療保健レクチャーの開催について協議された。
次回は4月22日(木)19時より予定。
2020年9月24日(木)第8回北区医師会感染症対策委員会
大阪府医師会と大阪市との新型コロナウイルス対策に係る行政検査(集合契約)の進捗状況について説明された。秋冬に向かって新型コロナウイルス感染症およびインフルエンザ感染症の重なる時期に対する医師会、医療機関および行政との協力体制について検討した。政府が考える発熱外来を診療所に設置することは北区内では困難であることを再確認した。
2020年6月25日(木)第7回北区医師会感染症対策委員会
各病院のICT責任者より4月以降の新型コロナウイルス感染症に対する取り組みが発表された。検査法の選択やドライブスルーPCR外来への出務報告、秋冬の感染症全般に関する心構えについて討議された。しばらく延期中止していた北区医師会主催の講演会、理事会などについて感染対策十分考慮すれば再開することに同意を得た。
2020年4月3日(木)第6回北区医師会感染症対策委員会
新型コロナウイルスの感染状況が市中へ蔓延し始めたため、急遽開催された。各病院の感染防御チーム(ICT)の責任者より新型コロナウイルス感染症に対する取り組みが発表された。今後の医療体制、病診連携についても議論した。
2020年1月23日(木)第5回北区医師会感染症対策委員会
1、理事・班長会アンケート結果について
2、学術講演会について
日 時:令和2年2月15日(土)14:00〜16:00
場 所:北区医師会館 5階 中島谷ホール
演題@:「梅毒の臨床 −内科開業医が心得ておくべきことを中心に−」
講 師:そねざき古林診療所 院長 古林敬一先生
演題A:「HIV/エイズ診療の光と影 ―拠点病院における現状と課題―」
講 師:大阪市立総合医療センター 感染症内科 医長 白野倫徳(しらの みちのり)先生
共 催:ギリアド・サイエンシズ株式会社
司 会:古林敬一委員
日 時:令和2年6月20日(土)14:00〜
場 所:北区医師会館 5階 中島谷ホール
演 題:(仮)「輸入感染症の現状と対応のしかた 〜大規模国際イベントをひかえ〜」
講 師:りんくう総合医療センター 感染症内科部長 倭正也(やまと まさや)先生
共 催:なし
司 会:安井良則理事
3、最近の感染症についての話題 (麻疹、風疹、インフルエンザ等)
4、その他
2019年7月11日(木)第4回北区医師会感染症対策委員会
1、「みんなで学ぶ健康法」講演会の報告
・「感染症の最近の話題について、抗生物質の正しい飲み方使い方」をテーマに令和元年6月8日(土)北区民センターにて開催した。
【第1部】演題:「現在流行している感染症のトピックスについて」
講師:大阪府済生会中津病院 感染管理室長 安井良則 先生
演題:「風疹の恐ろしさを伝えたくて〜妊娠初期に風疹にかかってしまった当事者として〜」
講師:風疹をなくそうの会「hand in hand」 役員 大畑茂子 氏
【第2部】演題:「感染症から未来を守る 〜今求められる薬剤耐性(AMR)対策〜」
講師:国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンター
情報・教育支援室長 具 芳明 先生
参加者は医師27名、一般327名で合計354名であった。
抗生物質の正しい飲み方使い方について医療関係者、一般市民ともに意識レベルは高まっている。
2、最近の感染症についての話題 麻疹、風疹、インフルエンザ等
・安井良則理事より 麻疹、風疹は大阪では落ち着いてきているが全国的には風疹は今年これまでに1,800人、毎週60例ほど出ており油断はできない。先天性風しん症候群の児の出産が今春確認されている。8月は手足口病で乳児の入院が増える模様。
3、北区感染管理ネットワーク会議について
・安井良則理事より 第2回北区感染管理ネットワーク会議は6月に北野病院にて開催された。大阪市保健所が中心となり、感染防止対策加算病院でネットワークを構築する方針が固まった。北部ブロック会議(北区・都島区・淀川区・東淀川区・旭区)が12月に予定されている。北区は6病院とも全て感染防止対策を取っており北区が中核となり動いていく。
4、学術講演会について
・性感染症(梅毒、HIV)のテーマで下記の通り決定している。
日 時:令和2年2月15日(土)14:00〜
場 所:北区医師会館 5階 中島谷ホール
テーマ:性感染症(@梅毒、AHIV)
講師@:そねざき古林診療所 院長 古林敬一先生
講師A:大阪市立総合医療センター 感染症内科 医長 白野倫徳先生
共 催:ギリアド・サイエンシズ株式会社
5、その他
・8月31日の理事・班長会で済生会中津病院の安井良則先生にAMR、抗生物質適正使用について30分程度話して頂く。スライド使用予定。文書に纏めたものを作成して頂き、回覧にて全会員に配布する。12月の理事・班長会でアンケートを実施する。
・次号の北区医師会会誌でAMR対策及び抗生剤の適正使用をメインテーマに特集を組む事になっている。住友病院感染制御部 林三千雄先生に原稿執筆依頼する。済生会中津病院感染管理室長 安井良則先生には北区病院感染対策ネットワーク会議の活動報告について原稿執筆依頼した。
・抗生物質適正使用リーフレットを5月に回覧で会員診療所と病院へ配布した。
・風しんの抗体検査、ワクチン接種クーポン券について昨日NHKの番組で取り上げられており、「みんなで学ぶ健康法」講師の風疹をなくそうの会「hand in hand」役員大畑茂子氏も出演されていた。遅れていた大阪市でもクーポン券がまもなく発行される。
・都竹正信委員より 狂犬病ワクチンについて情報提供があった。新しいワクチンが7月26日に発売される。保険適用される予定。
2019年4月4日(木)第3回北区医師会感染症対策委員会
1、抗菌薬適正使用啓発ポスターについて
原案修正の上、A4サイズで5月末の回覧にて会員に配布することになった。
2、今年度の「みんなで学ぶ健康法」講演会について
広報についてさらに検討確認した。安井良則理事より、「風疹をなくそうの会hand in hand」役員の大畑茂子氏にも追加講演を依頼することになった。
3、最近の感染症についての話題 麻疹、風疹、インフルエンザ等
安井良則理事より麻疹、風疹、インフルエンザの現在の状況や話題について報告があった。古林敬一委員より梅毒の状況について情報提供があった。
4、その他
(今後の感染症関連の啓発活動について)
年に一回は感染症関連のテーマで学術講演会を行いたい。詳細は6月11日の学術委員会で検討することになった。
(その他の感染症について)
都竹正信委員より狂犬病のワクチン承認予定について情報提供があった。安井良則理事より伝染性紅斑の流行について情報提供があった。
2018年11月22日(木)19時より 第2回感染症対策委員会が同じく当会中島谷ホールで開催されました。
1)抗菌薬適正使用啓発ポスターについて
2)来年度の「みんなで学ぶ健康法」の講演会を抗菌薬適正使用と風疹・麻疹の状況についてをテーマに2019年6月8日(土)14時から16時に北区民センター2階ホールで開催することを決定されました。従来は木曜日開催でしたが北区に流入している若年者層にも参加しやすいように土曜日に設定しました。演者は国立国際医療研究センターAMR臨床リファレンスセンターの具芳明先生および済生会中津病院 安井良則先生の予定です。
3)最近の感染症として風疹、麻疹、インフルエンザについての情報の報告がありました。また都竹委員から帯状疱疹、黄熱病のワクチンにつ いての報告もありました。
郡市区医師会単位での感染症対策委員会を病院、在宅医療まで拡大しながら市民啓発に発展させていく試みは端緒についたばかりです。最近の爆発的な外国人流入現象に輪をかけて今年はG20、ラグビーワールドカップ、来年は東京オリンピック、2025年は大阪万博と流入は加速度的に膨れ上がります。また入管法の改正による外国人就労者は大阪にさらに集中すると考えられます。感染症対策委員会はあらゆる可能性を想定して対応していかないとと考える次第です。会員の皆様のご協力をお願い致します。
2018年9月9日(土)第1回北区医師会感染症対策委員会では以下事項が討議され今後の予定となった。