病診連携

住友病院

感染制御部 林 三千雄


住友病院の感染対策(2016.3.30)

住友病院 理念 「信頼性の高い医療で社会に貢献」

運営方針
 1.高水準、良質の医療
 2.患者様の Quality of life を重視した診療
 3.快適環境
 4.豊かな国際性

感染管理の Zero Tolerance

「医療関連感染は起きても仕方がないもの」と受身 的に捉えることをやめ、0に近づける積極的な姿勢への転換を表す。

感染対策の目標

(×) アウトブレイクを起こさない
 ・病院にとってマイナスな事柄の回避
 ・トラブルを起こさない範囲内で最小限のコスト
 ・消極的感染対策

(○) Zero tolerance
 ・全国平均より圧倒的に少ない院内感染
 ・病院にとってプラスな事項の推進
 ・積極的感染対策

院内感染対策の指標1 緑膿菌感受性 (図1)

院内感染の代表的な細菌。国内の耐性菌アウトブレイク事例では、緑膿菌とMRSAが最も大きな問題。この緑膿菌の抗生剤への耐性が院内感染状況を知る一つの指標。

耐性緑膿菌の拡散を防ぐために

耐性菌を伝搬させない
 1.標準予防策の遵守 (特に手指衛生) (図2〜3)
 2.医療器具の適切な洗浄、消毒

耐性菌を作らない(選択をしない)
 3.抗菌薬の適正使用
   (正確な診断とエビデンスに基づいた治療)

当院の感染対策が改善し続けれる理由

 ・特定抗菌薬届出率100%を48ヶ月連続を達成。
   (2011年から2015年まで1954件)
 ・血液培養2セット採取率90%以上を3年連続達成。さらに改善中。

 ※ 一つの目標に向かって職員全員が一丸となれる。

こんな時は、専門家のいる「住友病院 地域医療連携部」にご連絡ください

 ・熱が下がらない
 ・CRPがなかなか下がらない
 ・変な耐性菌が報告されてきた
 ・感感染対策は?

※ 詳細な内容は以下をご参照ください。
  ▼すべての図表をPDFで見る(5.10MB)


図1.住友病院におけるPAD(末梢動脈疾患)チーム医療

図1.院内感染対策の指標1 緑膿菌感受性


図2.住友病院におけるPAD(末梢動脈疾患)チーム医療

図2.感染対策強化の一例:手指衛生


図3.末梢動脈疾患の診断・治療におけるチーム医療の意義

図3.手指衛生管理システム (MedSense®)