大阪市北区医師会 感染症対策委員会だより

外国人の流入が多い北区では麻疹等海外由来の感染症流行地域となる可能性が高いです。

緊急を要する情報を速やかに収集し会員に周知し、各病院および行政と連携して対策を講じる必要があります。また感染症の新たな知見について情報を発信し、時を違えず研修会を開催し会員、市民へ啓発していかなければなりません。

一方ここ数年薬剤耐性菌の検出が数多く報告されています。その多くは地域の医療機関や医療関連施設等で循環していると考えられます。感染管理ネットワークを構築し地域内の耐性菌発生予防のため抗菌薬の適正使用推進に努めなければなりません。

小児に限らず成人に対するワクチン接種に関する情報の発信と推進を図ります。

その他あらゆる感染症に関する対策をいち早く会員に情報を提供し市民へ適切な感染症予防または治療ができるようにしなければなりません。

以上の目的で北区医師会は感染症対策委員会を設置いたしました。

2021年9月9日(木)第12回北区医師会感染症対策委員会

19時から中島谷ホールで開催された。

1)新型コロナウイルス感染症に関して

◇各病院からの報告

・北野病院、済生会中津病院、住友病院各病院の中等症、重症病棟の病床数や逼迫状況を発表された。

◇コロナ後遺症の実際について

・北野病院の後遺症外来は、かなり先まで予約が埋まっているとの報告があった。

◇新型コロナワクチン接種について

  1. @集団接種について
     各先生方のご協力を得て、5月24日から開始し8月8日で終了した。北区民センターと扇町プールでファイザー社製ワクチンを約23,000回接種。救急搬送4例あり、うち明らかなアナフィラキシーショックは2例あった。
  2. A個別接種について
     個別接種の現状や接種希望者への接種予約方法の案内についてなど報告があった。
  3. Bその他
     北区役所保健師より保健所業務について在宅療養中の陽性者はかかりつけ医がいない若年層でオンライン診療の希望者が多く、支援終了の10日間を過ぎても症状により終了時期の判断が難しい。また、子供の感染が増えて家庭内感染の対応も厳しく入院や宿泊療養が困難となっており、先生方のご協力をお願いしながら患者への支援をしていきたいとの報告があった。

・今年のインフルエンザワクチンについて、学校医としての学級閉鎖の基準などの対応についても協議した。

次回は、令和3年12月16日(木)19時開催予定。

2021年6月24日(木)第11回北区医師会感染症対策委員会

1)新型コロナウイルス感染症に関して

◇各病院からの報告およびコロナ後遺症の対応についても各病院からの現状が報告された。

◇新型コロナワクチン接種について

  1. @集団接種について
    北区役所と打ち合わせを重ね、5月24日から北区民センターと扇町プールで高齢者を対象に開始した。平日1コマ、土曜日曜3コマで週に11コマ×9レーン稼働している。開始当初は平日130人/日、土曜日曜240人/日だったのが現在は平日300人/日・土曜日曜900人/日となり、6月22日までに計7,100人への接種が済んだ。今後は月に約1万人への接種を予定している。
  2. A個別接種について
    発注の仕方、救急用物品の配布、予約、ワクチンの保管、接種当日の課題、接種実績報告と請求についての報告。個別接種開始前準備の段階から混乱が続いていた。診療所には問い合わせが殺到し、通常診療に大きく影響が及んだ。
  3. Bその他ワクチン接種後のアナフィラキシーショックについての対応について議論した。

2021年4月22日(木)第10回北区医師会感染症対策委員会

北区医師会から現状報告として、高齢者に対する集団接種が5月17日から24日スタートとなり、北区民センターと扇町プールを会場に9レーンで施行することとなっている。

北区内の各病院の状況は報道されているとおり、重症化した患者も中等症の病床で管理せざるを得ないこととなって、中等症患者の入院も受けられないほど満床状態である。また、診療所各委員からも厳しい現状報告があった。

2021年1月28日(木)第9回北区医師会感染症対策委員会

1)新型コロナウイルス感染症に関して、各病院の状況、検査診療機関からの報告、さらにワクチン接種の準備状況について報告があった。

2)その他、令和3年3月6日(土)地域医療保健レクチャーの開催について協議された。

次回は4月22日(木)19時より予定。

2020年9月24日(木)第8回北区医師会感染症対策委員会

大阪府医師会と大阪市との新型コロナウイルス対策に係る行政検査(集合契約)の進捗状況について説明された。秋冬に向かって新型コロナウイルス感染症およびインフルエンザ感染症の重なる時期に対する医師会、医療機関および行政との協力体制について検討した。政府が考える発熱外来を診療所に設置することは北区内では困難であることを再確認した。

2020年6月25日(木)第7回北区医師会感染症対策委員会

各病院のICT責任者より4月以降の新型コロナウイルス感染症に対する取り組みが発表された。検査法の選択やドライブスルーPCR外来への出務報告、秋冬の感染症全般に関する心構えについて討議された。しばらく延期中止していた北区医師会主催の講演会、理事会などについて感染対策十分考慮すれば再開することに同意を得た。

2020年4月3日(木)第6回北区医師会感染症対策委員会

新型コロナウイルスの感染状況が市中へ蔓延し始めたため、急遽開催された。各病院の感染防御チーム(ICT)の責任者より新型コロナウイルス感染症に対する取り組みが発表された。今後の医療体制、病診連携についても議論した。

2020年1月23日(木)第5回北区医師会感染症対策委員会

1、理事・班長会アンケート結果について

  • 昨年8月の理事・班長会で済生会中津病院の安井良則理事にAMR・抗菌薬適正使用について30分程度話して頂いた。その際のスライドデータを印刷したものを9月の回覧にて全会員に配布し、それに基づき12月の理事・班長会でアンケートを実施した。
  • 府医より「抗微生物薬適正使用の手引き 第二版」の周知について通知があった。既存の手引きに加えてより詳細な内容になり中耳炎などに関わる記載が追記されている。

2、学術講演会について

  • 性感染症(梅毒、HIV)のテーマで下記の通り決定している。

    日   時:令和2年2月15日(土)14:00〜16:00

    場   所:北区医師会館 5階 中島谷ホール

    演題@:「梅毒の臨床 −内科開業医が心得ておくべきことを中心に−」

    講   師:そねざき古林診療所 院長 古林敬一先生

    演題A:「HIV/エイズ診療の光と影 ―拠点病院における現状と課題―」

    講   師:大阪市立総合医療センター 感染症内科 医長 白野倫徳(しらの みちのり)先生

    共   催:ギリアド・サイエンシズ株式会社

    司   会:古林敬一委員

  • 輸入感染症のテーマで下記の通り予定している。(東京オリンピック開催1か月前)

    日   時:令和2年6月20日(土)14:00〜

    場   所:北区医師会館 5階 中島谷ホール

    演   題:(仮)「輸入感染症の現状と対応のしかた 〜大規模国際イベントをひかえ〜」

    講   師:りんくう総合医療センター 感染症内科部長 倭正也(やまと まさや)先生

    共   催:なし

    司   会:安井良則理事

3、最近の感染症についての話題 (麻疹、風疹、インフルエンザ等)

  • 田淵義勝会長より  先日から新型コロナウイルス(COVID-19)の発生について府医からの通知を全会員に発信しているが、それだけでなく当委員会としても独自に動く必要があるのではないか。
  • 北野病院・済生会中津病院では、厚生労働省の新型コロナウイルス(COVID-19)注意喚起ポスター(検疫所向け)をもとに病院独自に作成して活用している。済生会中津病院安井良則理事よりデータを提供して頂き、北区医師会感染症対策委員会としてポスターを作成する。全会員へ取り急ぎFAXにて発信し、後日北区医師会ホームページにも掲載する。
  • 安井良則理事より  インフルエンザは通常ならこの時期はピークだが今年は少ない。昨年100万人だったが今年は現在までで約60万人。

4、その他

  • 都竹正信委員より、新しい帯状疱疹ワクチンが非公開で1月29日に発売されることや黄熱の予防接種についての情報提供があった。
  • 次回の委員会は令和2年6月25日(木) 19:00〜開催の予定。
     (新型コロナウイルス(COVID-19)の状況次第では次回定例開催より前に臨時で開催する。)

2019年7月11日(木)第4回北区医師会感染症対策委員会

1、「みんなで学ぶ健康法」講演会の報告
 ・「感染症の最近の話題について、抗生物質の正しい飲み方使い方」をテーマに令和元年6月8日(土)北区民センターにて開催した。
【第1部】演題:「現在流行している感染症のトピックスについて」
       講師:大阪府済生会中津病院 感染管理室長  安井良則 先生
       演題:「風疹の恐ろしさを伝えたくて〜妊娠初期に風疹にかかってしまった当事者として〜」
       講師:風疹をなくそうの会「hand in hand」 役員  大畑茂子 氏
【第2部】演題:「感染症から未来を守る 〜今求められる薬剤耐性(AMR)対策〜」
       講師:国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンター 
                   情報・教育支援室長  具 芳明 先生
参加者は医師27名、一般327名で合計354名であった。 抗生物質の正しい飲み方使い方について医療関係者、一般市民ともに意識レベルは高まっている。

2、最近の感染症についての話題 麻疹、風疹、インフルエンザ等
・安井良則理事より  麻疹、風疹は大阪では落ち着いてきているが全国的には風疹は今年これまでに1,800人、毎週60例ほど出ており油断はできない。先天性風しん症候群の児の出産が今春確認されている。8月は手足口病で乳児の入院が増える模様。

3、北区感染管理ネットワーク会議について
・安井良則理事より  第2回北区感染管理ネットワーク会議は6月に北野病院にて開催された。大阪市保健所が中心となり、感染防止対策加算病院でネットワークを構築する方針が固まった。北部ブロック会議(北区・都島区・淀川区・東淀川区・旭区)が12月に予定されている。北区は6病院とも全て感染防止対策を取っており北区が中核となり動いていく。

4、学術講演会について
・性感染症(梅毒、HIV)のテーマで下記の通り決定している。
  日 時:令和2年2月15日(土)14:00〜
  場 所:北区医師会館 5階 中島谷ホール
  テーマ:性感染症(@梅毒、AHIV)
  講師@:そねざき古林診療所 院長 古林敬一先生
  講師A:大阪市立総合医療センター 感染症内科 医長 白野倫徳先生
  共 催:ギリアド・サイエンシズ株式会社

5、その他
・8月31日の理事・班長会で済生会中津病院の安井良則先生にAMR、抗生物質適正使用について30分程度話して頂く。スライド使用予定。文書に纏めたものを作成して頂き、回覧にて全会員に配布する。12月の理事・班長会でアンケートを実施する。
・次号の北区医師会会誌でAMR対策及び抗生剤の適正使用をメインテーマに特集を組む事になっている。住友病院感染制御部 林三千雄先生に原稿執筆依頼する。済生会中津病院感染管理室長 安井良則先生には北区病院感染対策ネットワーク会議の活動報告について原稿執筆依頼した。
・抗生物質適正使用リーフレットを5月に回覧で会員診療所と病院へ配布した。
・風しんの抗体検査、ワクチン接種クーポン券について昨日NHKの番組で取り上げられており、「みんなで学ぶ健康法」講師の風疹をなくそうの会「hand in hand」役員大畑茂子氏も出演されていた。遅れていた大阪市でもクーポン券がまもなく発行される。
・都竹正信委員より  狂犬病ワクチンについて情報提供があった。新しいワクチンが7月26日に発売される。保険適用される予定。

2019年4月4日(木)第3回北区医師会感染症対策委員会

1、抗菌薬適正使用啓発ポスターについて
原案修正の上、A4サイズで5月末の回覧にて会員に配布することになった。

2、今年度の「みんなで学ぶ健康法」講演会について
広報についてさらに検討確認した。安井良則理事より、「風疹をなくそうの会hand in hand」役員の大畑茂子氏にも追加講演を依頼することになった。

3、最近の感染症についての話題 麻疹、風疹、インフルエンザ等
安井良則理事より麻疹、風疹、インフルエンザの現在の状況や話題について報告があった。古林敬一委員より梅毒の状況について情報提供があった。

4、その他
(今後の感染症関連の啓発活動について)
 年に一回は感染症関連のテーマで学術講演会を行いたい。詳細は6月11日の学術委員会で検討することになった。
(その他の感染症について)
都竹正信委員より狂犬病のワクチン承認予定について情報提供があった。安井良則理事より伝染性紅斑の流行について情報提供があった。

2018年11月22日(木)19時より 第2回感染症対策委員会が同じく当会中島谷ホールで開催されました。

1)抗菌薬適正使用啓発ポスターについて

2)来年度の「みんなで学ぶ健康法」の講演会を抗菌薬適正使用と風疹・麻疹の状況についてをテーマに2019年6月8日(土)14時から16時に北区民センター2階ホールで開催することを決定されました。従来は木曜日開催でしたが北区に流入している若年者層にも参加しやすいように土曜日に設定しました。演者は国立国際医療研究センターAMR臨床リファレンスセンターの具芳明先生および済生会中津病院 安井良則先生の予定です。

3)最近の感染症として風疹、麻疹、インフルエンザについての情報の報告がありました。また都竹委員から帯状疱疹、黄熱病のワクチンにつ いての報告もありました。

郡市区医師会単位での感染症対策委員会を病院、在宅医療まで拡大しながら市民啓発に発展させていく試みは端緒についたばかりです。最近の爆発的な外国人流入現象に輪をかけて今年はG20、ラグビーワールドカップ、来年は東京オリンピック、2025年は大阪万博と流入は加速度的に膨れ上がります。また入管法の改正による外国人就労者は大阪にさらに集中すると考えられます。感染症対策委員会はあらゆる可能性を想定して対応していかないとと考える次第です。会員の皆様のご協力をお願い致します。

2018年9月9日(土)第1回北区医師会感染症対策委員会では以下事項が討議され今後の予定となった。

  • 学術講演会と感染症に関しては協議し適切な演題を選択したい
  • 市民啓発のためみんなで学ぶ健康法のテーマに抗菌薬の適正使用を選択したい
  • 北区の7病院と感染症に関するネットワークを構築したい
  • 抗生物質の適正使用に関する啓発ポスターを作製したい
  • 北区医師会のホームページでの感染症に関する情報をアップデートをタイムリーにしていきたい

抗生剤適正使用リーフレット(PDF版, 202KB), (PowerPiont版, 471KB)

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